アメリカの低インフレ続き、景気拡大長期化?
今日の気になることは「アメリカの低インフレ続き、景気拡大長期化?」です
1.米4月消費者物価指数
米労働省が10日発表した4月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)
・4月の前年同月比は2.0%上昇、市場予想の2.1%上昇に対して、下回る
・3月は1.9%上昇していた
2.FRB(米連邦準備理事会)とトランプ大統領の綱引き
FRBは前週、金利を据え置き、近いうちに金融政策を変える意向がないことを示唆
トランプ大統領は10日、ツイッターに「素晴らしいCPIが出た、非常に良好で
インフレが極めて低い」などと投稿した
トランプ大統領は、FRBに対して、金利を下げるように圧力をかけていた中で、
FRBのインフレ目標である2%レベルで推移している実績値となり、一層の利下げ
圧力を高めると思われる
今後、対中国関税引き上げによる物価影響が出てくるかも見ていく必要がある
3.リーマンショック以降、低インフレの長期化
消費者物価指数は、景気過熱時による高インフレを押さえるため、FRBが金利を
上げて、過熱を抑える動きを取っている
2008年のリーマンショック前のピーク過熱時には5%を超える高インフレ状態に
あった
リーマンショック以降、アメリカは大規模な金融緩和を取り、景気を底を打ち
景気拡大を10年と歴史的に長い期間となり、いつ景気後退に入るか注目されている
しかしながら、景気の過熱具合の指標である物価が、低インフレ状態にて長い間
続いています
現在は、過去の知見が通じない新しい経済構造下にあると考えられます
景気拡大期間が長すぎることに、とらわれすぎずに、従来にとらわれない新しい価値
観で投資環境を見ていく必要があります
このまま景気拡大が長引くのか、景気後退に入っても下げ幅が小さいのか、過去に
ない金融緩和でお金が世の中に回り過ぎて、大暴落が待っているのか、頭を柔らかく
して投資行動を取った方が良いと思います
4.まとめ
・アメリカの4月物価は、FRB目標レベルの2.0%と予想を下回り、
高インフレへ高まる様子が見られない
・トランプ大統領は、利下げを望む中、FRBは当面金利を変えない方針を取って
いる
・過去にない低インフレ長期化が発生している
・新しい経済構造下にあり、従来にとらわれない価値観で投資環境を見ていき、
投資行動を取りましょう
自分の将来に向かって、リスクとリターン、時間軸を考えて行動しよう
投資は自己責任で、よりよい資産運用を!!
本件、少しでも参考になれば幸いです
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