トランプ大統領、中国関税引き上げの本気度は?
今日の気になることは「トランプ大統領、中国関税引き上げの本気度は?」です
1. トランプ大統領、中国関税引き上げを示唆
トランプ大統領が、ツイッターで中国関税の引き上げを示唆
・中国からの輸入品2000億ドル(約22兆2200億円)相当に対する関税率を現行の
10%から25%へと引き上げる考えを示した
米株価指数先物は2%余り下落
中国本土の上海総合指数は一時4.1%安となった
ここ最近まで米中通商交渉が順調に進展しており、株価もそれを織り込んでいたが、
下落している
2.なぜ米中貿易戦争が勃発しているか
これまで米国は、中国に対して経済発展に協力する傍ら、中国市場開放を今か今かと
待ちわびていました
しかし、いっこうに市場開放の進展が見られないばかりか、中国の経済規模が世界第2位となり米国の地位を脅かす勢いになっています
米国は、世界の覇権の地位を維持するために、国家戦略としてかつての日本たたきのように、中国たたきを実行に移すよう方向転換しました
トランプ氏のかなり荒っぽい言動が目立ちますが、国を挙げて対応を進めています
中国の方が、経済規模が小さく、技術優位性もなく、不利です
しかし、中国は、メンツを重んじるお国柄であり、製造2025を国内外に発信して世界をリードする大いなる野望を持っています
習近平体制という、非常に強力な基盤があるうちは、少々の景気減速は政治で何とか持ちこたえて、簡単には引き下がらないと思われます
米中はお互いが貿易相手国として大きなウエイトを占めており、相互補完関係として、なくてはならない存在です
従って、今後、長期間に渡りもめることになり、中国が徐々に市場開放する構造変化(ニューノーマル)に移行すると思われます
今後、現状の通商協議が一定の妥結がしたとしても、もめごとが急に勃発し戦争の懸念さえ起きかねないことも考えられます
今後の通商協議・妥結はお互いの経済発展に寄与するので、株の上昇は期待されますが、上下の振れは大きく、特に中国株への影響は大きいと思います
3.日本は漁夫の利
米中冷戦下は、日本は地政学的に非常に有利なポジションにいます
米国には、日米同盟国であり、非常に太いパイプを持つ
中国には、地理的に近く日本の中に米軍基地もあり
米中両国がもめると、協力者として効果的な日本を味方に付けたいため、両国に対して、非常に有利な条件下で通商交渉ができる
4.まとめ
・トランプ大統領はツイッターで米中通商協議の進展のいらだちから、対中関税の
引き上げを示唆
・中国の方が、経済規模が小さく、技術優位性もなく、不利
・中国が景気後退に陥るとアメリカにも大きなダメージがある
・中国に致命傷を与えないところまで追い詰め、米国が有利な条件で合意する可能性
が高い
・中国は野望があり、米中冷戦は、長引く、日本は漁夫の利を得るのが期待できる
自分の将来に向かって、リスクとリターン、時間軸を考えて行動しよう
投資は自己責任で、よりよい資産運用を!!
本件、少しでも参考になれば幸いです
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