iphone売上減少したが、Apple株上昇、まだ伸び代あるか?
今日の気になることは、「iphone売上減少したが、Apple株上昇、まだ伸び代あるか?」です
1. Appleの決算発表
米Appleは4/30 (現地時間)、2019年度第2四半期 (2019年1月~3月)決算を発表
・1~3月期の売上高は580億ドルで前年同期比5%減
・中国市場の減速や米中貿易摩擦の影響でiPhoneの売上高が減少し、
2四半期連続の減収減益
・売上高の主な内訳は、iPhone:売上高310億ドル (前年同期比17%減)
サービス:売上高114億ドル (16%増)
サービスとはAPPストアのアプリなど
iphoneの売上は減少したが、サービスの売上が上昇し、サービスの売上は、過去最高
同社がサービス重視の戦略に進み始めてから、重要視しているAppleデバイスのインストールベースの台数が14億台を突破
今回、iPhone依存からの脱却が進んでいたり、中国でのiPhone需要の復活期待が好感されて、Apple株は約5%上昇しています
2.Apple株の推移
Apple株は、長期に渡って力強い上昇基調を維持し、過去10年で10倍程度と著しく高い実績です
これまでの成長エンジンのiphone、ipad…の高付加価値なAppleデバイスの柱に加えて、これまでに勝ち取ったAppleデバイスユーザー向けのアプリサービスを第2の柱に据えて、安定成長路線の軌道に乗っている
投資の神様と言われるバフェット氏もApple株を保有していることも、大きな支援材料と言える
しかしながら、Apple株はiphone…により急成長したが、さすがに成長鈍化も見られ、もう割高ではないだろうか? さらなる伸び代はあるのか?
3.ハイテク株との比較
グローバル市場を牽引しているAppleを含めたハイテク四銃士のGAFA+Microsoftを加えた5社について、割高感の指標としてPERを比較してみる
PERをおさらいすると、PER(株価収益率)=株価÷1株当たり純利益なので、実力(業績の純利益)に対して、期待(株価)が何倍かを示し、期待の大きさを示しています
時価総額ランキング 銘柄 時価総額 PER
1位 Microsoft 0.97兆ドル 58.7倍
2位 Apple 0.96兆ドル 17.4倍
3位 Amazon 0.94兆ドル 91.9倍
5位 Facebook 0.46兆ドル 25.2倍
6位 Alphabet(google)0.40兆ドル 26.3倍
参考 米国S&P500 17.6倍
参考 日経平均225 12.6倍
AppleのPERは比較5社の中で最も低い17.4倍です、最も高いAmazonの91.9倍と比べて極めて低い水準です
米国の大企業上位500社から構成されるS&P500の17.6倍と同程度です、S&P500の過去平均は17倍程度であり、これらと比較すると割高感は見られません
PERが高いのは、企業の新興・急成長期に見られ、PERが平均同程度もしくはそれ以下では、成熟期に見られます
Appleは、PERが17倍程度と成熟期に移行しつつある企業と思われ、成熟期の株価は、比較的安定的な上昇が期待され、不況時の下落幅は比較的小さいです
PERが17倍を大きく超える新興・急成長期の株価は、大幅な上昇が期待され、大きく乱高下し、不況時の下落幅は著しく大きいです
5社それぞれの特徴があり、興味深いですね
PERに関しては、株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル著)でも、考えさせられる
一説が書かれており、非常に奥深い内容です、いつか取り上げて見たいと思います
4.投資は身近なものから
投資は、身近なものからと言います
Appleをはじめ、上記ハイテク5社は、どれも自分達がスマホ、PC、SNS、通販などで日常的にみ親しみの深い、身近な投資対象かと思います
身近な投資対象は企業が提供しているサービス・価値の使い勝手や今後の見通しも肌感覚で実感でき、それは投資専門家の分析からは得られない貴重な情報です
また株主として応援すると気持ちも いいものです(但し、自分を見失い入り込み過ぎは注意です)
Appleの伸び代については、そのリターンとリスク、時間軸をしっかりと抑えて、判断していきたいです
自分の将来に向かって、リスクとリターン、時間軸を考えて行動しよう
投資は自己責任で、よりよい資産運用を!!
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